Ⅳ と Ⅵm から始まる進行
王道進行
今度は、Ⅰ 以外から始まる進行を聞いてみよう。
♪ 王道進行(キー C): F → G → Em → Am
これは王道進行。度数で書くと Ⅳ–Ⅴ–Ⅲm–Ⅵm、キー C では F→G→Em→Am だよ。機能は S・D・T・T。S から始まって、最後は Ⅰ ではなく Ⅵm に着く。Ⅵm も T だけど、Ⅰ ほどはっきり終わらないので、次へ続いていく感じが残ると言われるよ。
7th の音を足した形(ⅣM7–Ⅴ7–Ⅲm7–Ⅵm)は8章で扱うよ。この章では三和音で覚えよう。
例: 『瞳をとじて』(平井堅)(サビの1周目)
五度圏のリング: F・G・Em・Am
弾いてみよう
キーを変えても同じ形
王道進行を、キー C とキー G で聞き比べよう。
♪ 王道進行(キー C): F → G → Em → Am
♪ 王道進行(キー G): C → D → Bm → Em
高さは違うけれど、同じ進行に聞こえたかな。キー G のダイアトニックコードで Ⅳ–Ⅴ–Ⅲm–Ⅵm を作ると、C→D→Bm→Em になる。度数で覚えておけば、どのキーでも同じ型として使えるんだ。
リングで確かめよう。まずキー C で押して、次にキー G で押してみて。
五度圏のリング: F・G・Em・Am
五度圏のリング: C・D・Bm・Em
押す場所の形は同じで、全体が時計回りに1つずれただけ。五度圏では、キーを5度上げると、押す形がそのまま1つ回るんだ。
小室進行
最後は、マイナーのコードから始まる進行だよ。
♪ 小室進行(キー C): Am → F → G → C
これは小室進行。度数で書くと Ⅵm–Ⅳ–Ⅴ–Ⅰ、キー C では Am→F→G→C だよ。機能は T・S・D・T。Ⅵm から始まって、最後は Ⅴ→Ⅰ の全終止で Ⅰ に着く。
Am から始まるので、出だしはマイナーの響き。最後に C へ着くと、明るいところへ抜けたように感じる人が多いよ。
例: 『Get Wild』(TM NETWORK)(サビ)
五度圏のリング: Am・F・G・C