7章 定番の進行

Ⅰ から始まる進行

50年代進行

5章で弾いた進行を、もう一度聞いてみよう。

♪ 50年代進行(キー C): C → Am → F → G

コードを並べた順番をコード進行という。よく使われる進行には名前が付いていて、型として覚えておくと便利なんだ。

これは50年代進行。キー C では C→Am→F→G で、度数で書くと Ⅰ–Ⅵm–Ⅳ–Ⅴ。機能は T・T・S・D と並ぶよ。T で始まり、S を通って D で区切るので、また最初の Ⅰ に戻りたくなる。だから何度も繰り返しやすい進行なんだ。

例: 『Stand by Me』(Ben E. King)・『Every Breath You Take』(The Police)

五度圏のリング: C・Am・F・G

Ⅰ–Ⅴ–Ⅵm–Ⅳ

50年代進行と同じ4つのコードを、別の順番で鳴らしてみよう。

♪ Ⅰ–Ⅴ–Ⅵm–Ⅳ(キー C): C → G → Am → F

度数で書くと Ⅰ–Ⅴ–Ⅵm–Ⅳ。数字の並びから「1564」と呼ぶこともあるよ。機能は T・D・T・S。2つめから3つめの Ⅴ→Ⅵm は、6章の偽終止と同じ動きだね。

使うコードは50年代進行と同じでも、並べる順番が変わると、聞こえ方も変わる。

例: 『Let It Be』(The Beatles)(イントロ)

カノン進行

次は8つのコードでできた、長めの進行だよ。

♪ カノン進行(キー C): C → G → Am → Em → F → C → F → G

これはカノン進行。度数で書くと Ⅰ–Ⅴ–Ⅵm–Ⅲm–Ⅳ–Ⅰ–Ⅳ–Ⅴ。キー C では C→G→Am→Em→F→C→F→G だよ。

機能は T・D・T・T・S・T・S・D。後半の4つ(F→C→F→G)は S・T・S・D で、S と T が交互に並び、最後の D で区切る。そのあとまた最初の Ⅰ に戻れるんだ。

例: 『TOMORROW』(岡本真夜)・『さくら(独唱)』(森山直太朗)(どちらも、7つめの Ⅳ が同じ S の Ⅱm に替わる形)

弾いてみよう