五度圏で見るダイアトニック
6つは扇形にまとまる
キー C の Ⅳ・Ⅰ・Ⅴ と、Ⅱm・Ⅵm・Ⅲm を鳴らすよ。リングのどこにあるか、想像しながら聞いてみよう。
♪ Ⅳ・Ⅰ・Ⅴ と Ⅱm・Ⅵm・Ⅲm: F → C → G → Dm → Am → Em
楽器のリングは五度圏の並びになっている。3章で見たように、外周を時計回りに1つ進むと、根音が完全5度上がる。
キー C のダイアトニックコードをリングで探すと、こうなるよ。
- 外周: Ⅳ の F(11時)・Ⅰ の C(12時)・Ⅴ の G(1時)
- 内周: Ⅱm の Dm(11時)・Ⅵm の Am(12時)・Ⅲm の Em(1時)
五度圏のリング: F・C・G・Dm・Am・Em
Ⅰ を真ん中に、外周の両隣と、その内側の3つ。6つが「外周3つ+内周3つ」の扇形にまとまるんだ。
なぜ隣り合うのかな。Ⅰ の C から完全5度上が G(Ⅴ)、完全5度下が F(Ⅳ)。だから Ⅳ・Ⅰ・Ⅴ は外周で隣どうしになる。内周は、外周の和音と根音が違う、すぐ内側のマイナーだったよね。C の内側の Am(A・C・E)は C(C・E・G)と2つの音が同じで、どちらもキー C の音階の音だけでできている。G と Em、F と Dm も同じ関係だよ。
7番目の Ⅶm(♭5)(Bm(♭5))だけは扇形の外にある。デバイスでは外周の B(5時)か、内周の Bm(2時)をロータリーの dim にして鳴らす(dim は外周でも内周でも同じ和音)。使い方はあとの章で見よう。
キー C のダイアトニックは、Ⅰ と外周の両隣、その内側の3つ。リングでは扇形だよ。
キーを変えて同じ形で押す
キー G の6つを鳴らすよ。キー C のときと比べて、扇形はどこへ動くかな?
♪ キー G の Ⅳ・Ⅰ・Ⅴ と Ⅱm・Ⅵm・Ⅲm: C → G → D → Am → Em → Bm
キー G では、Ⅰ の G(1時)を真ん中に、外周の C(Ⅳ)と D(Ⅴ)、その内側の Am(Ⅱm)・Em(Ⅵm)・Bm(Ⅲm)。キー C の扇形が、時計回りに1つ回っただけなんだ。
五度圏のリング: C・G・D・Am・Em・Bm
キー F なら反時計回りに1つ。Ⅰ の F(11時)を真ん中に、B♭・F・C と Gm・Dm・Am になる。どのキーでも、扇形の形はいつも同じ。Ⅰ のボタンが分かれば、6つの和音がすぐに見つかるよ。
キーを変えるときは、扇形を回すだけ。Ⅰ を真ん中に、外周の両隣とその内側だよ。
近い関係のキー(近親調)
C から始めて、右隣・左隣・内側のコードへ動くよ。
♪ C と、その両隣と内側: C → G → C → F → C → Am
キーどうしにも、近い・遠いの関係がある。調号が同じか1つしか違わないキーは、使う音がほとんど同じなので関係が近い。これを近親調という。キー C から見ると、リングではこうなるよ。
- 属調: 主音が完全5度上のキー。キー C なら G。リングの右隣
- 下属調: 主音が完全5度下(完全4度上)のキー。キー C なら F。リングの左隣
- 平行調: 調号が同じ短調(マイナーのキー。くわしくはあとの章で)。キー C なら Am。同じ位置の内周
五度圏のリング: F・C・G・Am
3章で見たように、五度圏を右へ進むと ♯ が1つ増え、左へ進むと ♭ が1つ増える。G は ♯ が1つ、F は ♭ が1つで、C と調号が1つだけ違う。Am は C と同じ調号(♯・♭なし)だよ。
属調の G は、キー C の Ⅴ。下属調の F は Ⅳ、平行調の Am は Ⅵm。近親調の主音の和音は、どれもキー C のダイアトニックの扇形の中にあるんだ。
属調は右隣、下属調は左隣、平行調は同じ位置の内周。どれも Ⅰ のまわりにあるよ。