終止の形
全終止と変格終止
曲やフレーズの終わり方を聞き比べよう。どちらも C で終わるけれど、手前のコードが違うよ。
♪ G→C で終わる: C → F → G → C
♪ F→C で終わる: C → Am → F → C
フレーズの区切りで、コードの進み方が作る「終わった」「まだ続く」の感じを終止(カデンツ)という。
- Ⅴ→Ⅰ(G→C)で終わる形は全終止。D からトニックへ戻るので、「終わった」と感じやすい形として知られている
- Ⅳ→Ⅰ(F→C)で終わる形は変格終止。S からトニックへ戻る。全終止よりやわらかく終わると感じる人が多いよ
どちらがよい、というものではなく、終わり方の色が違うんだ。
偽終止と半終止
「気をつけ・礼・直れ」の最後を Am にしてみよう。
♪ Ⅴ→Ⅰ: C → G → C
♪ Ⅴ→Ⅵm: C → G → Am
G のあとは C が来そうなのに、Am が来た。終わりそうで終わらない、意外な感じがしないかな。Ⅴ のあとに Ⅰ ではなく Ⅵm へ進む形を偽終止という。Am は C の代理コードなので、つながりは自然なまま、終わった感じだけが弱くなるんだ。
もう1つ、Ⅴ で区切る形がある。
♪ Ⅴ で区切る: C → F → G
G で止まると、問いかけのように「まだ続く」と感じる人が多い。これを半終止という。手前は Ⅰ でも Ⅳ でも Ⅱm でもよくて、Ⅴ で区切るのが目印だよ。